生成AIで複数ページのサイトを作るとき、ページ同士のリンクと画像をつなぐ書き方——フォルダ構成・相対パス・ファイル名の決まり
生成AIに「会社紹介サイトを3ページで作って」と頼むと、index.html・about.html・price.html のように、ページごとのファイルと、画像のフォルダが返ってくることがあります。ブラウザで開くと、メニューを押して別のページへ移れます。ところが、Studioに持ち込むために取り込んだら、メニューを押しても移動しない、画像が出ない——この相談は少なくありません。
原因の多くは、ファイル同士を結ぶ「パス(ファイルの住所)」の書き方にあります。この記事では、パスの基本と、取り込みでの扱い、最初に伝える指示、取り込む前の点検手順を整理します。
パスは「ファイルの住所」
リンクや画像は、別のファイルを「指す」ことで成り立っています。この「指し方」がパスです。住所にたとえると、「今いる場所から見た道順」で書くか、「ドメインや、サイトのいちばん上から見た住所」で書くか、「完全な住所」で書くかの違いです。MDNの解説では、次の3つに整理されています。
| 種類 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 相対パス | about.html、images/logo.png、../images/logo.png | リンクを書いたファイルの位置から見た道順。同じフォルダならファイル名だけ。下のフォルダは「フォルダ名/」、上のフォルダへは「../」 |
| サイトルート基準のパス | /about.html | 先頭に「/」を付ける。サイトのいちばん上から見た住所 |
| 完全なURL | https://example.com/about.html | どこから書いても同じ場所を指す。外部のサイトへのリンクでは、必ずこの形 |
取り込みでは、どう扱われるか
SHITAJIで複数のファイルを取り込むときは、ページのファイルが入ったフォルダを「フォルダを読み込む」で選びます。そのとき、同じ取り込みに含まれるページ同士のリンクは、取り込み先でも移動できる形につなぎ直されます。書き方ごとの結果を、取り込みのしくみを実際に動かして確かめました。
| リンクの書き方(href) | 取り込んだあとの結果 |
|---|---|
| about.html | つながる(取り込んだ「about」のページへ) |
| ./about.html | つながる |
| pages/price.html | つながる(フォルダの中のファイルも、同じ取り込みに含まれていれば) |
| about.html#team | つながる(ページ内の位置の指定も、そのまま引き継がれる) |
| /about.html(先頭が「/」) | つながらない(つなぎ直しの対象外) |
| about(拡張子が無い) | つながらない |
| contact.html(取り込みに含まれていないファイル) | つながらない |
| #(リンク先が決まっていない) | 変わらない。移動先のない、仮のリンクのまま |
| https://…、mailto:…、tel:… | 変わらない(そのまま使える) |
画像も、同じ考え方
画像は、「フォルダを読み込む」のときだけ、その場で取り込まれます。「HTML/CSSファイルを読み込む」では、画像そのものは選べないため、外部のURL(https://…)で指定された画像だけが表示されます。
- 画像は、images フォルダにまとめ、「images/logo.png」のような相対パスで書く
- 取り込める画像の形式は、.png・.jpg(.jpeg)・.gif・.webp・.svg
- 画像のファイルを、フォルダに入れ忘れたり、選び忘れたりすると、その画像は表示されない
最初の指示で、つなぎ方を決めておく
あとから直すよりも、最初に書き方を指定しておくと、手戻りが少なくなります。次のような一文を、最初の指示に添えてください。
静的なHTMLとCSSで、複数ページのサイトを作ってください。
・ページごとに index.html、about.html、price.html のようなファイルを作る
・ファイル名は、半角の小文字と、ハイフンだけにする(日本語やスペースは使わない)
・ページ同士のリンクは、about.html のように、ファイル名まで書いた相対パスにする(先頭に「/」を付けない)
・リンク先が決まっていないリンクを「#」のままにしない。実在するページを指す
・画像は images フォルダに置き、images/logo.png のような相対パスで書く取り込む前の、5つの点検
- フォルダの中の index.html を、ブラウザで開く(ダブルクリックでよい)
- メニューのリンクを、1つずつ押して、目的のページへ移動するか確かめる
- すべてのページで、画像が表示されているか確かめる
- ファイル名に、日本語やスペースが入っていないか確かめる(入っていれば、AIに直してもらう)
- 取り込むときは、ページのファイルと、画像のフォルダが入った、フォルダを丸ごと選ぶ
うまくいかないときの直し方
| 起きていること | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| メニューを押しても、移動しない | リンクが「#」のまま、または先頭に「/」が付いている、拡張子が無い | about.html のように、ファイル名まで書いた相対パスに直す |
| 特定のページへだけ移動できない | そのページのファイルを、取り込みに含めていない | フォルダ全体を選び直す。ファイル数が多いときは、使わないファイルを除く |
| 画像が表示されない | 画像が別フォルダにあり、取り込みに含まれていない。または、画像のパスが違う | images フォルダごと含めて、「フォルダを読み込む」で選ぶ。パスを確認する |
| ファイル名が、変わって見える | 日本語やスペースの入ったファイル名は、取り込み時に、使える名前へ自動で直される | はじめから、半角の小文字とハイフンの名前にする |
よくある質問
| 質問 | 答え |
|---|---|
| ページごとに、別々に取り込んでもよいですか? | ページ同士のリンクをつなぐには、同じ取り込みに、すべてのページを含めるのが確実。ページごとに取り込むと、ほかのページへのリンクが、つながらない。 |
| ホームへ戻るリンクは、どう書きますか? | index.html のように、ファイル名まで書いた相対パスにする。 |
| 1つのファイルに、全ページをまとめてもらってもよいですか? | できる。その場合、ページ同士の移動は、ページ内の位置への移動(アンカーリンク)にする。Studioでページ内リンク(アンカーリンク)を作る手順へ。 |
| 外部のサイトへのリンクは? | https:// から始まる完全なURLで書く。取り込んでも、そのまま使える。 |
まとめ
複数ページのサイトを取り込むときは、「ファイル名を半角の小文字とハイフンにする」→「ページ同士のリンクを、about.html のようなファイル名まで書いた相対パスにする」→「画像を images フォルダに入れて、相対パスで書く」→「ブラウザで確かめてから、フォルダごと取り込む」の順で進めます。リンクを「#」のままにしないことと、先頭に「/」を付けないことが、いちばんのポイントです。
AIごとの取り込み方はBoltで作ったWebサイトをStudioに取り込む手順やClaude CodeやCursorで作ったWebサイトをStudioに取り込む手順に、ヘッダーやフッターのずれは生成AIに複数ページのサイトを作らせると、ヘッダー・フッターが微妙にずれる理由と揃え方にまとめています。頼み方の基本はChatGPT・Claude・GeminiにWebサイトの下書きを作らせるプロンプトのコツ5つへ。
生成AIで作ったHTML/CSSを、Studioへ。
SHITAJIは、HTML/CSSのサイトをStudioのネイティブ要素として取り込む変換ツールです。 フリープランは月3ページまで無料・カード登録不要で試せます。
次に読む
2026-10-20生成AIが指定した書体が、Studioに持ち込むと別の書体になる理由——システムフォントとWebフォントの違い2026-10-15生成AIが作った料金表・会社概要の「表」が、Studioに持ち込むと列がそろわない理由と対処※ SHITAJIはStudio株式会社とは関係のない独立したサービスです。「Studio」はStudio株式会社の商標です。 本記事は公開されている情報と一般的な制作の知見にもとづいて執筆しています。